世界大会の歴史

Annie Heiderscheit
世界大会音楽療法連盟(WFMT)前会長

丁度40年以上前に、世界中から音楽療法士が集まり、国際的な専門家としての組織づくりと世界レベルでの音楽療法の発展をサポートするための計画を立て始めました。その後、このミッションを進めるだけでなく、情報を交換し、臨床実践を向上させ、研究結果を発信し、連携を促進するために、多くの国々からの音楽療法士が世界中の様々な都市に集まりました。

世界音楽療法大会の歴史を概観すると、大会とその開催地のリストは非常に印象的です。リストを見ていただくとおわかりのように、これら14回の世界大会は、世界の様々な地域や場所で開催されてきました。音楽療法士の参加数は百名単位から千人単位へと増え、数日間にわたって、刺激に満ちた対話だけでなく、教育的、文化的なイベントにも参加するようになりました。

  • 第1回世界大会:1974年、フランス、パリ
  • 第2回世界大会:1976年、アルゼンチン、ブエノスアイレス
  • 第3回世界大会:1981年、プエルトリコ、サン・ファン
  • 第4回世界大会:1983年、フランス、パリ
  • 第5回世界大会:1985年、イタリア、ジェノア
  • 第6回世界大会:1990年、ブラジル、リオデジャネイロ
  • 第7回世界大会:1993年、スペイン、ヴィットリア
  • 第8回世界大会:1996年、ドイツ、ハンブルク
  • 第9回世界大会:1999年、アメリカ、ワシントンDC
  • 第10回世界大会:2002年、イギリス、オックスフォード
  • 第11回世界大会:2005年、オーストラリア、ブリスベーン
  • 第12回世界大会:2008年、アルゼンチン、ブエノスアイレス
  • 第13回世界大会:2011年、韓国、ソウル
  • 第14回世界大会:2014年、オーストリア、ウィーン/クレムス
もしもあなたが、2回以上世界大会に参加されていたら、各大会がそれぞれの特徴を持っていることがおわかりになるでしょう。大会期間中に、私たちは新しい異なった国を見聞し、その国の音楽療法について学ぶ機会を得るだけでなく、文化的にもユニークな側面を体験することになります。 2017年には、第15回大会のために日本のつくば市に集まる予定です。私たちは、音楽療法という職業を世界的に向上させていくこの素晴らしい歴史を積み重ねていきましょう。皆様に日本でお会いすることを楽しみにしています。


博士、(アメリカ音楽療法協会)認定音楽療法士、認定家族・夫婦療法士